解体業に従事する方の役割

現場やシフトなどを管理する監督

解体業の仕事はチームワークで、リーダーから一般の作業員までしっかり統制がとれていなければなりません。現場で指揮を執り、勤務シフトを管理する監督の役割も非常に大きいです。実際解体業の登録を行うためにはスキルの高い技術責任者を選ばなければならず、経験豊富な方が現場で指揮を執る必要があります。解体作業そのものについてのスキルが高いだけでは務まらず、工期に間に合うよう綿密な施工計画を立てるスキルも求められる職業です。どのタイミングで何人の作業員や重機を投入するかという工程管理は円滑に工事が進むかどうかを大きく左右します。作業員や周辺の住民、通行人などを守るための安全管理も非常に大きな業務です。解体業を含め、建設業では工事中の労災・事故は致命的な事件となりかねないので非常に気を遣います。

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重機運転手(オペレーター)

解体業に携わるスタッフの花形とも呼べるスタッフが重機運転手(オペレーター)です。重機にも様々な種類があり、倉庫などで活躍するフォークリフトは比較的取得が容易な重機の資格として知られています。解体業の場合は、ショベルなどもっとスキルの必要な重機を操作する必要があります。多くの方は解体業に就職後、働きながら職場のバックアップを受けて重機の資格取得を目指すことになります。重機オペレーターの資格を得るためには免許を取得する方法・技能講習を修了する方法などがあり、さらに特別教育を受けて限定免許を取得するという方法もあります。解体業では基本的に「車両系建設機械」の免許が必要となり、この免許を持っている方は求人でも重宝されます。この他に玉掛け作業などの資格も解体業では必須レベルのスキルとなり、多くの方がこのキャリアアップの中でこの技能・資格を取得しています。

足場など多彩な活躍を見せるとび職

とび職は解体というよりは建物を組み立てる職業というイメージが強いですが、解体業でもとび職はさまざまな場面で重宝します。高所で作業をする必要がある際は、とび職の方が事前に足場を組む必要も生じてきます。解体業者の中には足場は自前で組まず、足場専門の中小建設業者に依頼するという場合もあります。また、住宅地の一般家屋解体では解体の際に出るコンクリートの細かい破片・埃が飛散しないよう対策を取る必要があります。そのための網を張るのもとび職の大事な仕事です。解体に直接携わる解体工の方ととびの専門職の方は業務範囲が異なってはいるものの、同じチームで仕事をする機会も少なくありません。